アイデンティティー

hirom_im2015-09-22



大谷美術館の絵本原画展
去年はミスってしまった

今日行ってきた


美術館への道はもっと花が咲いていたように思ったけど


なんでだろう
日本の人の作品が以前にも増して私には魅力がない

理由は


個性がない
描いた「人」が私には伝わってこない



そんな絵は私には無意味だ
コンピューターやチンパンジーやゾウに描かせればいいって思う


あと
ふとアイデンティティーという言葉が浮かんだ

感じられないような気がする
国籍が分からない


所詮私ら日本人て
借り物のイメージの中で生まれ育ってそれが現実なもんだからもう本来何者なのかわからない

ていうか
それが私たちの現実なら曖昧なアイデンティティーが私たちのアイデンティティーていうことか

戦前はおそらくあった
私らはそれを棄てることを選択したけど
安倍さんは今の日本人の曖昧さを嫌ってるのだきっと
アイデンティティーなんていいやん
私らはぼんやり霞みがかかったのが好きなんだから


けど
「私」を霞みの中に埋没させることはないやん



いろんな国の作家の絵を見ながら学生時代の友人Kを思い出していた



彼女の価値観はそれはもうはっきりしている

本人にはそれが全てなのでたぶん気づいていない

世間で認められたものが
「良いもの」で
自分もそれを「良し」とし生きている
万事それでうまく収まる

1つだけ収まらないものがあった「我が子」だ

自分とは違うことに気づいた

それが「別の価値観」てところまで気づいてないかもしれない



絵を見ながら
もし彼女がここにいたら
「この絵いいなぁ」と私が言っても
まったく意に介さないだろな


などと思った