Kのこと

最近テレビのニュースだかを見て安心したことがある


ある動物園では
ある動物(なんだっけ 何かキツネか何か)が餌にありつくのにある装置に跳びつかなければならない
それはその動物の習性を活かせるよう工夫されたもので退屈な動物たちのために作ったらしい

あーよかった
やっと気づいた人がいた


動物園て私は行くたび悲しいというかやりきれない思いがしてあまり好きではない

何もすることがないなんて可哀相すぎる


彼らが生き残るために高度に発達させた知能や研ぎ澄まされた五感を檻の中でみすみす無駄にするというか
そんなもの無かったことにされてるというか
そういうのが悲しい







実は発達障害がある生徒Kのこととすこーしかぶるかと思うことがある



彼は中2でほとんど学校へは行ってない
私のところへ週一度通って来る
三才からずっと

以前できてたことがどんどんできなくなってる
CDをセットするのさえ面倒みたいだ
私はKに少しでも手や足を動かしてもらいたいためCDプレイヤーをセッティングを頼んでた
今はそれすらやらなくなった
頼んだら物凄い嫌そうな顔をする
少しでも体を動かすのがものすごく億劫で苦痛みたいだ


「新しい(ゲーム)カードはゲットできた?(英語で)」からレッスンは始まる

Kはカードケースを出してカードを見せてくれる
何か聞くと説明してくれる
一番彼が雄弁になる時

その後YES/NOだけでできる英語ゲームを一応やるが無言

あとは私がひたすら読んで聞かす
やって見せる
応答なくとも話しかける質問する
耳はとにかく聞こえているのだからと
宿題はKができるようアレンジして出す
なんとかやってくる


顔を見たらすぐわかる
外部と少しでも接触があったかどうか
最近少し顔つきが違うかなと思ったら保健室登校がちょくちょくできているとのこと
カウンセラーから褒められたそうな
お母さんは嬉しそうだった
だけど私は彼の知性がほとんどコンピューターゲームにしか使われないこと
外的刺激からどんどん遠ざかりストレスにどんどん弱くなってることに対してこれでいいのかと思う

知的障害はない
五体満足
野球をやっていたので運動神経もある
心(情緒)の発達、精神的か成長はほぼ止まってるとしか思えない
たぶん小2くらいからあまり変わらない

英語に関すること何を聞いても「わからない」という以前は答えていたのに
家族のことゲームのこと、たまによほど印象的なことがあれば話す

何やるのも億劫で面倒みたいだ
これも発達障害なんだろか?


「僕は嫌なことは何にもやらなくていいんだ」と

もう刷り込まれてるようにさえ思えたり