いつまでもそこに変わらずあってほしい

十年ぶりくらいの
アリアンスグラフィック

神戸栄町にある明治時代のレンガ倉庫を利用した昔々からあるぶれないお店

カフェていうには濃密すぎる
喫茶店と違う
バーが本業なのかな
敷居高かったような印象がある
染みついたタバコの匂いがかすかにする

独特な空間


講座の後
食べそこなったお昼を食べに入った
ランチは4時まで
ぎりぎり間に合った

昔と同じお兄さんが迎えてくれた
ずっと客商売っぽくないお兄さん
たぶんオーナーさん

この人
昔から何してる人なんだろといつ見ても思う
アリアンスグラフィックやってる人なんだけど

なんか
ぽいようなぽくないような

いい人な気はする


お勘定済ませようとするとお兄さん「お昼ごはんやったんですか?」

「そう。助かったー」

「また来てください」

「私10年ぶりくらいなんですよ」
「あ、ぼくも12年ぶりですわ。店立ったん」

まぁほんまか嘘か知らんけど
奇遇やぁ


食べたのは
丁寧に作られたカレー
名前は《フランス人に教えてもらったカレー》

生クリームとポーチドエッグがフランス?
私の好物パパダム(インドの揚げせんべいみたいなの)がのっかってる
嬉しい

お米も粘り気のあるタイプではなくさらりとした軽い食感のもの

サラダのドレッシングも一味違う気が

コーヒーも良い味わい

テーブルには紙を敷いてくれるんだけど
ヨーロッパのどっかの国ではそうするの?
スペインとかポルトガルとかフランスの海に面した町とか

異国感があって
私はこういうの好き


コーヒー飲みながら

《多崎つくる…》を読む



こんな時

つくづく
あぁ年は重ねるもんだね


と思う




自分が何が好きで何処に行けばそれがありそれを楽しめるかを知ってるし
そしてその中にいる自分を意識することなく周りを意識することなくそこにいられる


若憎にはできまい




ムフッ